世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


レアカスク アノン バッチ1  13年  51.5%

  • 蒸溜所名: アビーウイスキー
  • 地域: ハイランド
  • 価格帯: 26-70
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:130号

クリス・グッドラムSCORE7.5

香り
肥料や麦わらのようなマルクのアロマがふんだんにあり、かすかにアイスティーの匂いもする。わずかにハーブのようで、アンズ、バナナ、ほんの少しコーヒーもある。時間が経つとフルーツ香がより酸化した特徴を見せるようになり、ほとんどマンサニージャのような香りが力強く突き抜けてくる。
コーヒー、ハーブ、干しブドウ、青っぽいナッツの風味がふんだんで、やや硬さがある。かなりフルボディで、濡れた麦わらやグラッパのような風味を舌の中央で感じ、白いカンゾウの風味もある。
フィニッシュ
フィニッシュには好ましい長さがある。願わくば、ややドライなあのグラッパ風味が軽やかなバニラ香とともにもっと持続してくれたら。
コメント
スピリッツの特徴のバランスを考えると、舌の上で感じる甘味にやや欠ける。マンサニージャシェリー樽でフィニッシュしたものではないか。

チャールズ・モンタナーロSCORE8.0

香り
オレンジとレモンの皮、ふいに立ち上がる刈りたての草の匂い。やがてハチミツや糖蜜、青々とした甘い感覚に包まれる。
柑橘風味が再び盛り返し、明確なオレンジの風味が豪勢にある。繊細なスパイス、シナモン、フィノシェリーを飲んだ時の感触を伴う。どの風味も枠を逸脱せず、かすかな心地良い酸味と優雅なバランスを見せている。
フィニッシュ
長く、まるみを帯びて、控えめな余韻。ヘーゼルナッツと心地良いドライさがあり、明らかなシェリー樽フィニッシュの感触がある。
コメント
花々、柑橘、ナッツなど、すべての要素が互いに干渉せず、素晴らしい風味の集合体を見せている。しばらく楽しんでみたいウイスキー。